心霊系の噂
「○X病院ってさ、出るんだって・・・」とか「×○の滝で写真撮ると、写るらしいよ・・・」ってな噂は、誰でも一度は耳に
した事があるだろう。「××に”オバケ屋敷”があってさ・・・」ってのも同じ系統である。
実際、この手の話はどれくらいの信憑性があるのだろうか?
1・心霊写真の噂
「ねぇ、ちょっとこの写真・・・ヘンなの写ってない?」・・・「これって・・・アレじゃん?」・・・・「キャー!!!」
断言いたしましょう!「それはオバケではないです!!」
まず、心霊写真と呼ばれる90%が「シミュラクラ(類像)現象」と呼ばれるモノです。
この聞きなれない現象を簡単に説明すると・・・
(^ー^) ←これ
これがナニに見えます?大半の人は「顔」と答えるでしょう。しかしこれは「記号の組み合わせ」に過ぎません。
人間の心理として、意味のない図形の中に見なれたモノ(この場合、顔)を見出そうとするのです。
顔文字以外にも、木目の中に「顔みたい」な模様をみたりとかも同じ現象です。
これを心霊写真に当てはめると、なんでもない木の陰影とか滝の水しぶきとかが「顔」に見えてしまうんです。
つまり「キャ〜!ここの木の所に顔が写ってるぅ〜!!」と騒いでるのは、上の(^−^)を見て
「きゃ〜!」と怖がるのと一緒なんですよ。
で、これが全体の90%。残りの10%は・・・「写真技術の問題」です。
冬だったんで、カメラマンの息が白く写った、とか、何らかの光の反射、カメラの構造上の問題、特に最近の
使い捨てカメラはレンズが安物(だから手軽に使えるんですけどね。)なんで「乱反射防止コーティング」が施し
てないんで、それによるレンズ内の反射も考えられます。その他、二重露光、光漏れ等々、挙げたらキリがない
くらいに「原因」が考えられます。断言しよう「霊は写真に写らない」
2・オバケ屋敷の噂
「アソコの潰れた病院さ、夜中に行くと・・・見えるんだよ・・・」とか「アソコの神社さ、丑三つ時に行くと・・・出るんだよ」
ほら、聞いた事あるでしょ!その他に「トイレの花子さん」みたいなのも同類ですね。
まず「見える」とは何か。前記した「シミュラクラ」、完全な幻覚、勘違いの三種類です。
シミュラクラの場合は、近くに光源(懐中電灯とかライターの火とか)があって、その光が目に入った後に暗い所を見た
時の「光の残像」を顔とかに見たててしまうんです。幻覚は「あぁ、なんか出そうだなぁ・・・」と思うと同時に頭の中に
「幽霊」をイメージしてしまい、それが「見えた」と思ってしまう。
更に仲間がいた場合「おい、あそこにナニか見えるぞ!」と言われて、そこを凝視するうちに見えた「気分」
になってしまう。これを「集団幻覚」なんて言います。
勘違いってのは、蛇のいそうな林の中で木の枝から下がってるロープを見て「蛇だぁ!」と思ってしまうのと一緒。
だいたい、オバケ話に出てくる場所って以下の条件のどれかに当てはまるんですよ。
A・死に直結してる場所(病院・葬儀場・処刑場の後・事故多発現場・自殺の名所)
B・神社仏閣や墓場
C・閉鎖空間や寂しい空間(トンネル・ホテルの部屋・トイレ・病室)
以上の場所は、知らず知らずのうちに「なんか出そう」と思ってしまうんですね。その上、その状況を共有してる人が少ない
と、更に不安感がまして・・・「で、でたぁ〜!!」となるわけです。
大体、神社仏閣や墓場ってのがナンセンスですよ。墓=死、ではあるけど、墓にいるって事は「ネンゴロに葬られてる」んだ
から化けて出る必要ないでしょ?それに神社にいるのは「神様」か「もののけ」ですから、そんなモンがい
きなtり出てきたら・・・幽霊どころじゃない!!
「肩が重くなる」とかも一緒ね。ある種の緊張状態で肩がこるだけ。で、心霊番組でよくある「体調が悪くなる」ってのは
「肩こりがひどくて気持ち悪い」だけです。
もし、友達に誘われて、そんな場所に行って、不幸にも肩こりになって気分悪くなったら「インチキ霊媒師」
なんぞ呼ばずに「マッサージ」に行きましょう。
以上、よくある二点について考察しました。まとめます。
「心霊?ウソウソ!!」
でも、呑み会とかでオネ〜チャンにはウケるから「嘘と割り切った上で楽しみましょう!」