考察:4 総括
・真実か否か
・結論から言おう。
「ダルマ女の話」自体は、作り話と思われる。
しかし、この話を細分した内容(誘拐、人身売買、見世物)
は現実に存在する。
海外での誘拐事件は、残念ながら珍しいモノではない。
また、人身売買も然り、である。
障害を持った者を利用した見世物も存在する。
しかし、話自体には無理があるのではないか?
まず、わざわざ誘拐した女性をダルマにする理由はなにか?
「逃げないように」という言い方をする人もいるが、逃げないようにするには
覚せい剤を使って「クスリ漬け」にすればよいだろうし、首輪でも付けて繋いで
おけば済む話である。
「そういった趣味を持つ客の為」というのだったら、見世物にせず、直接売り渡せ
ばよいだろう。リスクを背負ってまで見世物にはしないと思う。
また、高く売る為ならば、わざわざ四肢切断しなくても臓器売買、という手段もある。
四肢切断した後、死なないように処置をする手間を考えると、あまり賢いビジネス
とは言えない。また、リスクもでかすぎる。
しかし、今の世の中「10ドルの為に人を殺す」連中もいるのである。
真実は小説より奇なり、世界の何処かで「ダルマ女」が作られているかもしれない・・・。